焦点 手術を前にした患者の看護
GROUP DISCUSSION
"系統的弛緩法"をめぐって—直視下心臓手術患者に対する一看護方法として
池田 さと子
1
,
稲田 美和
2
,
岡田 康子
3
,
登坂 有子
4
,
長野 ヒロミ
5
1千葉労災病院
2日赤医療センター
3東京医科歯科大学医学部附属病院
4虎の門病院
5北里大学附属病院
pp.335-346
発行日 1973年10月15日
Published Date 1973/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200357
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アメリカにおける心臓手術の前後
登坂 開胸術--心臓外科手術はどういう状況で行なわれるのか,その環境的条件を幾らかでもわかっていれば,この論文を読んでいく上に参考になるのではないかと思って,アメリカで5年ほど学んで来られた医師にその様子を聞いてみました。この論文の中でも大まかなことは書いてあったと思いますが,病院の違いはあっても,どういう状況で手術を受ける患者が入院して,そして退院して行くか,大まかなところをお伝えしておきたいと思います。
この論文の中では,術前4日前に入院した患者の中から対象を選択して研究されているようですけれども,心臓手術を受ける患者は少なくとも2日前には入院するというのがやはり原則のようです。そして,疾病の診断,手術が決定するまでの経過の中ではほとんど執刀する医師ではなく,心臓チームによって受け持たれているというのが普通だという話でした。
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