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焦点 手術を前にした患者の看護
海外論文
術前患者への看護介入Ⅱ—グループ及び個別的術前ティーチングの有効性と効率
Nursing Intervention with the Presurgical Patient : Effectiveness and Efficiency of Group and Individual Preoperative Teaching -Phase two
Carol A. Lindeman
1
,
内海 滉
2
1Eau Claire Luther病院看護研究部
2千葉大学教育学部
pp.221-238
発行日 1973年7月15日
Published Date 1973/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200347
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術後の肺換気能力,入院期間,鎮痛剤投与の必要性及び学習期間の長短について,個別的並びにグループ術前ティーチングの効果に関する比較研究において,グループ・ティーチングが個別的なティーチングより効果があり,かつより効率的であることがわかった。調査の項目として年齢,喫煙歴及び手術部位を考慮する場合,年齢及び喫煙歴はいずれの術前ティーチングの効果にも影響しないが,手術部位はティーチングの方法に大なる関係を有し,グループ・ティーチングを受けた症例や以前に外科手術を受けた症例は,個別的なティーチングを受けた者に比べて入院期間がより短かいことがわかった。年齢及び喫煙歴は術後換気能力と鎮痛剤投与の必要性に影響しないが,手術部位には影響が生じた。年齢は入院期間及び術後鎮痛剤投与の必要性に影響し,年長の者は入院期間が延長し,鎮痛剤の投与はより少なかった。症例はすべての外科の成人例で総合病院において15週にわたり,一定の判定基準に適した者を選んだ。総計351例を数え,各症例は数週間ごとのグループ別か又は個人的なティーチングに無作為に割り当てられた。
今日のごとく限られた要員だけで,複雑な病院事情の中において,優れた看護ケアを提供するためには,その実施する方法に関して絶えず最新の知識,患者のニード,有効性と効率とを評価することが必要である。
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