Japanese
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研究と報告
大腸がん手術患者における術前フレイル評価の有効性
Efficacy of preoperative frailty evaluation in patients with colorectal cancer surgery
大﨑 敬之
1
,
岡部 弘尚
2
,
山田 浩二
1
,
髙森 啓史
2
Takayuki Osaki
1
,
Hirohisa Okabe
2
,
Kouji Yamada
1
,
Hiroshi Takamori
2
1済生会熊本病院リハビリテーション部
2済生会熊本病院外科
1Department of Rehabilitation, Saiseikai Kumamoto Hospital
2Department of Surgery, Saiseikai Kumamoto Hospital
キーワード:
大腸がん
,
フレイル
,
術後合併症
Keyword:
大腸がん
,
フレイル
,
術後合併症
pp.649-655
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201364
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要旨 【目的】本研究の目的は,大腸がん手術患者における術前のフレイルの有無と術後経過,術後合併症の関連を明らかにすることである.【対象】2014年4月〜2015年3月の間に大腸がんに対し手術を施行した117例を対象とした.【方法】術前のフレイルの有無を,入院時に臨床フレイルスケール(Clinical Frailty Scale;CFS)を用いて評価した.フレイルと患者背景因子,手術関連因子,術後経過を比較し,その有用性を検討した.【結果】フレイル群は非フレイル群と比較して高齢で,performance status≧2の患者が有意に多かった.フレイルは有意に術後合併症と関連し,独立した術後合併症予測因子であった(オッズ比5.512,p値0.003).【結語】術前フレイルは大腸がん手術患者において術後合併症発生を予測する有意な因子である.
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