研究
看護技術における安全について—浣腸時のカテーテルの取り扱い方
吉田 時子
1
,
深堀 いづみ
1
,
中蔦 洋子
1
,
谷 小夜子
2
1聖路加看護大学
2聖路加国際病院臨床病理科
pp.282-287
発行日 1969年7月15日
Published Date 1969/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200150
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はじめに
「患者の安全」ということは,看護技術において,絶対不可欠の要素である。
従来より,浣腸に使用したカテーテルの取り扱いは,3%クレゾール水に20分間浸した後,水と石けんで洗い,ゴム製品の取り扱い法に従って始末し,次回の使用に備えるという方法がとられていた。われわれはかねてから,はたして上記の方法で消毒したカテーテルを患者に使用して安全であろうか,取り扱う看護婦の手・器具などの清潔が保たれるであろうか,という疑問をいだいていた。
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