総説
看護研究の今日的課題・4(最終回)
小林 富美栄
1
1東京女子医大付属高等看護学校
pp.302-306
発行日 1968年10月25日
Published Date 1968/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200076
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護教育の目的として,"看護の科学的根拠を追求する","諸科学の原理・原則を看護に取り入れ,看護の科学性を高める","科学的に看護を実施する","科学的知識を看護に応用する",という表現がしばしば見られる。もちろん,学校はこのような能力を,学生が発展できるように教育をしようとする。このことは,看護教育が単なる手順を習得・熟練する教育ではないことを明らかにしているものであると考えられる。前号で,看護教育が看護学を確立する中核となるものであることを,看護の社会的役割論を例にとって述べた。
今回は,看護教育の現状を眺めて,看護教育が実際にそのような目標達成の立場を取っていけるものであるかどうかを考えてみたい。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.