連載 ウイルスの一生で理解する遺伝子の最新基礎知識【1】
分子レベルの生命現象と遺伝子
佐藤 聡
1
1University of Cambridge, Centre for Protein Engineering
pp.73-79
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100008
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連載を始めるにあたって
この原稿は,現在仕事をしているイギリスで書いています。日本での生活を離れてから,もう15年以上経ってしまいました。私の所属するケンブリッジの研究所には,イギリス人だけでなく,ドイツ,フランス,スウェーデン,イタリア,ロシアなどのヨーロッパの国々や,インド,アメリカ,中国などさまざまな国籍の科学者が,各自のテーマに沿って研究をしています。人数的にはイギリス人のほうが少ないかもしれません。ですからここがイギリスであることに気づくのは,イギリスの習慣に従って皆がいっせいにカフェテリアに集まる,午前と午後のお茶の時間くらいなのです。この連載は遺伝子の働きがテーマですが,同時に,世界の研究者たちが民族や国境を越えて協力している雰囲気も紹介しながら進めていきたいと思います。
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