出産育児一時金，出産の「見える化」，そして「正常分娩の保険適用」を読み解く

　2023年4月から出産育児一時金が42万円から50万に引き上げられました。それと同時に，にわかに起こったのが「出産を保険適用にする」という議論です。また分娩取り扱い施設の料金や詳細が分かる国のウェブサイトが新設されるなど，「出産の見える化」の事業も進んでいます。

　これら一連の動きの背景には何があり，実現したら，助産師の業務にどのような影響があるのでしょうか？　厚生労働省の研究班で出産費用の大規模調査を行い，現在「見える化」を目指す研究班の座長を務める田倉智之さんにお話を伺いました。