特集 教科書に載っていない「進まない分娩」の対応
—ベテラン開業助産師のワザに学ぶ—分娩が進まないときどうするか
山本 詩子
1
1山本助産院
pp.124-136
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201985
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助産師は,正常分娩の専門家として,安全な分娩を目指しています。そのためには,分娩の経過をあらゆる角度から常にアセスメントして,時々刻々と変わっていく状況に合わせ,先を予測して対処していかなければなりません。分娩の進行を見極めて,正常性を判断し,リスクを回避させながら導いていきます。正常からの逸脱を見極めたら,速やかに産科医師につなぎます。
さまざまな分娩がある中で,すぐに生まれる分娩もあれば,微弱陣痛で長引く分娩もあります。そのような長い分娩の経過にいかに向き合っていくかは,助産師としての専門性が発揮される場面ではないでしょうか。本稿では,「進まない分娩」に焦点を当て,筆者が普段行っている判断のポイントや着眼点を解説していきます。
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