連載 医療コミュニケーションことはじめ・6
「疾患モード」と「患者モード」をやわらかく切り替える!—よき医療者になるのに役立つ心の姿勢
中野 重行
1
1大分大学
キーワード:
「疾患モード」と「患者モード」
,
疾患として患者を捉える心の姿勢
,
心を持った病人と捉える心の姿勢
,
二つのモードのやわらかな切り替え
Keyword:
「疾患モード」と「患者モード」
,
疾患として患者を捉える心の姿勢
,
心を持った病人と捉える心の姿勢
,
二つのモードのやわらかな切り替え
pp.58-61
発行日 2021年1月25日
Published Date 2021/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201711
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医療者として一所懸命に患者に接していても,多くの患者に人気のある人と,なかなか人気の出ない人がいます。医療者自身には,その理由が分からないことが多いのです。しかし,患者の間ではかなり意見が一致しています。では,患者に人気のある医療者と人気の出ない医療者は,何が違うのでしょうか。
患者に人気のある医療者に共通した特徴は,医療者としての仕事をしている際に,患者サイドから見た時,いつも患者の前に身体だけでなく心も一緒にいるという感じがしているのです。元来,医療は,病いを患い苦しんでいる患者に出会った時,何とかしてその苦痛を少しでも和らげてあげたいという,人としてごく自然な気持ちから生まれた営みに起源があります。
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