特集 70巻記念号 『助産雑誌』と私の歩み
【私と助産雑誌】
熟練助産師の「わざ」を伝える
村上 明美
1
1神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
pp.20-21
発行日 2016年1月25日
Published Date 2016/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200389
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『助産雑誌』との初めての出会い
私が初めて『助産雑誌』(当時は『助産婦雑誌』)の記事を執筆したのは,2002年4月号(第56巻4号)「ダイナミック助産婦外来」の特集であった。私に課されたのは「21世紀の助産婦外来」というテーマ。全国的に注目され始めた助産婦外来(本稿では当時のままの表現を用いる)の発展的未来を総論的に語るという内容だった。
当時私は,東京都渋谷区にある日本赤十字看護大学に所属し,看護学・助産学の教育に携わっていた。日本赤十字社医療センター(以下,日赤医療センター)が大学に隣接し,母性看護学や助産学をはじめ,大学の主な実習施設となっていた。その頃,日赤医療センターが,深谷赤十字病院と双璧をなす助産婦外来として,わが国において先駆的役割を果たしていたことは周知の事実であった。
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