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pp.1028-1029
発行日 2014年11月25日
Published Date 2014/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200036
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脳障害の新生児を自身の臍帯血で治療
秋から臨床研究
脳障害のある生まれたばかりの赤ちゃんに,自身の臍帯血を使って再生医療をする臨床研究が,今秋にも国内で初めて実施される。大阪市立大学などの研究グループが発表した。へその緒などにある臍帯血に含まれる幹細胞が,傷ついた神経細胞や血管を再生させると考えられるという。新たな治療法として実用化を目指すとしている。
対象は,脳性まひの主な原因の1つで,妊娠中や出産時に脳に酸素を十分に含んだ血液が届かず,脳組織が傷つく「低酸素性虚血性脳症」の新生児。生まれた赤ちゃん1万人当たり数人で発症する。これまでは体温を34度ほどにして脳細胞を保護する低体温療法をしてきたが,半数は重い後遺症が残った。
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