トピックス
分子病理検査室の立ち上げのポイント
柿島 裕樹
1
1国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院臨床検査科遺伝子検査室
pp.88-92
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208249
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年,病理検体を用いた遺伝子関連検査は,コンパニオン診断を主体として拡充が続いており,次世代シークエンサー(next generation sequencer:NGS)を用いた解析では,非小細胞肺癌のコンパニオン診断やがんゲノム医療のプロファイリング検査が保険収載される状況となっている.病理検体を用いた遺伝子関連検査は,病理検査室で作製されるホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)標本を外部の検査会社へ委託する形をとっていることが多いが,自施設で実施する医療機関も増えてきている.
本稿では,医療機関において分子病理検査室を立ち上げる際のポイントを述べる.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.