特集 科学的根拠からみなおす助産技術
【分娩時の手技】
4.マックロバーツ手技とその有用性
進 純郎
1
1聖路加国際大学
pp.398-399
発行日 2014年5月25日
Published Date 2014/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102791
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経緯
マックロバーツ手技(McRoberts maneuver)はゴニクGonikらが1983年に発表した肩甲難産の論文のなかで,娩出法の1つとして用いたことが最初のようです。ウイリアム・A・マックロバーツ・ジュニアWilliam A. McRoberts, Jr.は米国のヒューストンにあるテキサス医科大学と関連病院(ヒーマン病院:Hemann Hospital)で,40年以上も肩甲難産に対してこの手技を用いて多くの母児を救いました。これを知るゴニクらがマックロバーツに敬意を表してマックロバーツ手技として論文に掲載しました1)。ただし,この体位自体は分娩に際して欧米で歴史的に行なわれてきたものであり,オリジナルとはいえないようです。
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