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pp.1040-1041
発行日 2012年12月25日
Published Date 2012/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102355
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産科救急:奈良県が輪番制導入
開業医の産科医らが輪番で,夜間・休日に軽症の妊婦らの処置をする全国でも珍しい制度を奈良県が導入し,効果を上げていることがわかった。緊急度の高い妊娠・出産に,高度な機能を備えた病院が対応できるよう,産科救急の役割分担を明確にした制度の導入で,県外搬送件数は半分以下に減った。
奈良県は以前,夜間・休日に産科救急で対応できるのは,主に県立医大病院(橿原市)や県立奈良病院(奈良市)に限られていた。このため,ベッドが空かず,2006年の周産期(妊娠22週から出産後7日未満)の重症の救急搬送は,全217件のうち44件,20.3%で県外搬送された。
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