特集 助産師と会陰裂傷縫合
「チーム医療の推進に関する検討会」から厚生労働科学研究までの「助産師による会陰裂傷縫合」に関する動向
編集室
pp.580
発行日 2012年7月25日
Published Date 2012/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102227
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2009年8月28日,チーム医療を推進するため,日本の実情に即した医師と看護師等との協働・連携のあり方等について検討を行なうという趣旨の下に,「第1回チーム医療の推進に関する検討会」が厚生労働省で開催されました。その後,11回まで検討会を実施し,2010年3月23日に「チーム医療の推進について」(案)が提出されました(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/03/dl/s0319-8b.pdfよりpdfデータにて閲覧可能)。
その報告書に,チーム医療を推進していくためには,各医療スタッフの専門性の向上・役割の拡大などの取り組みを進め,全国に普及させていく必要があるとの基本的な考え方が示されました。具体的には,「看護師以外の医療スタッフ等の役割の拡大」の「助産師」の項目に,正常分娩の範囲で生じた会陰の裂傷について,これまで助産師による実施の可否が明確になっておらず,安全かつ適切な助産を行なううえで必要性の高い行為であることから,助産師が対応可能な裂傷の程度や助産師と産科医師の連携のあり方等について,臨床現場での試行的な実施と検証を行なうことが適当であると記されたのです。
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