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pp.192-193
発行日 2012年2月25日
Published Date 2012/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102121
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食品規制値「乳児用」を新設厚生労働省
食品に含まれる放射性物質の新たな規制値作りで,厚生労働省は24日,食品区分に「乳児用食品」を新設し,食品全般を「一般食品」として1つにまとめたうえで,現行の5分類を4分類にする案を審議会の部会に提案,了承された。同省は放射性セシウムの被ばく限度を現在の年5ミリシーベルトから1ミリシーベルトに引き下げる方針を踏まえ,年内に食品区分ごとの規制値案を設定,2012年4月の施行を目指す。
厚生労働省は,粉ミルクなど乳児用食品の区分を設ける理由を「食品安全委員会から,小児の期間は感受性が成人より高い可能性が指摘された」と説明した。同委員会は10月,チェルノブイリ事故で小児に甲状腺がんなどのリスクが増加したとする疫学データを基に同省側に適切な措置を求めた。
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