連載 チャレンジ!自立と責任・8
―なかむら産家医院(福岡県・北九州市)―自然体の医師が営む「医師のいる助産院」
河合 蘭
pp.744-750
発行日 2008年8月25日
Published Date 2008/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101276
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
12名の常勤助産師が365日お産を支える
なかむら産家医院は,九州の入り口に当たる港町・小倉の郊外に建っている。院長の産婦人科医・中村薫医師がいつも作務衣姿で写真に写っておられるためか,こじんまりとした施設を勝手に想像していた。しかし,思ったよりも大きな建物という印象だった。
なかに入ると,自然光がたくさん入る明るく広々とした空間が広がっていた。玄関で靴を脱ぐとすぐに待合室が広がっていて,大きな吹き抜けのサンルームがある。そこは,保育室「子どもの部屋」。今日はママが健診に来たのだろうか,よちよち歩きの男の子が,パパと保育士に見守られておもちゃに夢中になっていた。家族を丸ごと歓迎し,その新しい始まりをあたたかく支援したいという産院の願いが,保育室の日だまりから伝わってきた。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.