連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・46
性を正面から語れない国,日本
冨田 江里子
1
1St. Barnabas Maternity Clinic
pp.88-89
発行日 2008年1月25日
Published Date 2008/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101158
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世界中の男性を魅了するその秘訣とは?
数ある途上国のなかでもフィリピンの女性は世界的に男性を夢中にさせる人たちだと思う。さまざまな国の男性がここへ女性を追っかけて来て人生を送っている。容姿,語学力の高さ,ホスピタリティと呼ばれる優しさ,さまざまな要因が考えられるだろう。しかし,それだけで常識ある(?)日本の男性が家庭を捨ててまで追いかけて来るのだろうか? 男性をひきつける何か特別な魅力が彼女たちにあるような気がしていた。
元ジャパユキの女性や現在売春を生業にしている女性も私のクリニックに来る。その彼女たちにこの疑問を投げてみた。何がそれほどおじさんたちを狂わせるのか?を尋ねてみたのだ。あっけらかんとした彼女たちは率直に答えてくれた。「(金づるである)おじさんを逃がさないように男性器を握っているのよ。寝ていても,とにかく握っていれば男は必ず,私のところに帰って来るわ!」この答えに私は言葉を失った。
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