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産後4か月の女性の健康への地域中心の産後ケアの効果―層化無作為比較試験より
Effects of redesigned community postnatal care on women's health 4 months after birth: A cluster randomized controlled trial
大久保 功子
1
,
佐藤 千史
2
,
松岡 恵
2
1信州大学医学部保健学科
2東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.1005-1012
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100860
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はじめに
今までの研究から,多くの女性が産後に心身の不調を感じつつも訴えていないことが明らかになった1~4)。現状の産後ケアではこのようなニーズに対応できず,女性にとって意味のないスクリーニング目的のルチーン診療に多くの時間と資源が費やされている5~8)。英国連邦政府とイングランド,ウェールズ,スコットランド,北アイルランドの各省庁は,産後ケアサービスの大幅な改善が必要だと指摘している9~12)。この勧告の核心は,女性との密接な関係とケアの継続性を有する助産師のサービスは,個人のニーズと好みに敏感で支援的だという点にある10)。
そこで本研究は,地域での産後ケアの新たなモデルを開発して介入し,現行のケアとの比較から女性の健康への効果を明らかにすることを目的とした。
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