特集 やっぱり開業助産師になろう!開業への一歩を踏み出すその前に
医療機関との密な連携を図る―病院のオープンシステムと開業助産師の経過報告から
匿名
1
1出張専門開業助産師
pp.869-874
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100835
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はじめに
私は昨年から自宅出産を扱うようになった出張専門の開業助産師である。私とA病院とのオープンシステム契約は,A病院内で外部助産師である私の助産を受けたい,と言い出した産婦さんの働きかけから始まった。産婦さんのニーズと病院側の受け入れを必須条件と考えるならば,それに恵まれた私は幸運としか思えない。ゆえに,これから開業しようとする助産師さんと施設勤務助産師さんに何を伝えられるかは私の中で明確ではない。しかし,私が歩んできた道をそのまま文章にすることが,開業助産師と施設で働く人々の相互理解に役立つかもしれないと願い,寄稿させていただくこととした。
本稿では,私が開業助産師として産婦さんに寄り添いつつ医療機関との関係性を持ってきた経緯を,私の幸運も失敗も赤裸々に書かせていただく。私のみならず産婦さんと施設の情報も含むため,匿名であることをご理解いただきたい(以下,文中のC助産師は私のことである)。
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