特集 知っておきたい「アレルギー」の話
喘息のある妊婦への対応
保条 麻紀
1
1特定医療法人愛仁会高槻病院産科病棟看護科
pp.140-142
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100669
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はじめに
喘息合併妊婦は,妊娠期の一般的な不安に加え,「子どもが喘息に罹るのではないか」という不安や夜間や早朝に症状が悪化しやすいために「いつ発作がでるのか」という不安,分娩時「呼吸がうまくできずに赤ちゃんに酸素がいかないのではないか」などさまざまな不安を抱える。当院は平成13年,MFICUを開棟し,大阪で2番目の総合周産期母子医療センターとなり,24時間緊急母体搬送を受け入れている。中にはかかりつけの産婦人科で喘息のコントロールが上手くいかず,夜間に近隣地域から緊急搬送されるケースもあるが,速やかに,呼吸器内科との連携をはかり,重症化することなく管理している。疾患のコントロールと共に,さまざまな不安を軽減し安心して妊娠期を過ごせるようなかかわりを支援しているので,報告する。
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