特集 「成育医療」がめざす周産期のケア
国立成育医療センターにおける安全管理システム―バーコードシステムの活用
源 名保美
1
,
國見 恵子
1
1国立成育医療センター周産期病棟
pp.649-653
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100569
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はじめに
国立成育医療センターは,500床全てのベッドサイドにベッドサイド端末とバーコードリーダーが装備され,「患者の安全確保」と,「患者アメニティ」を最優先に考えた,医療情報システム(電子カルテシステム)が稼動している。当センターの情報システムは,「人間は必ずミスをする」というヒューマンエラー(人的要因)の発生頻度を減少させるためにIT化をすすめた。実際看護業務においては医師の指示情報から実施情報を正確に確認できる環境要因にバーコード入力を活用。リスクと利便性を考慮のうえ,患者のベッドサイドで業務を終結させることが可能となった。
本稿では,ベッドサイド端末を中心にとした看護業務,当センターでの安全管理システムについて紹介したい。
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