特集 インターネットが助産を変える
検索技術で情報リテラシーを高める
白井 千晶
1
1REBORN
pp.367-372
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100516
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
情報リテラシーとは何か
情報リテラシーという言葉を聞いたことがありますか。情報リテラシーとは,たくさんの情報の中から必要な情報をいち早く探し出し,それを読み解き,取捨選択し,活用する能力のことをいいます。昨今,インターネットによって情報量が莫大に増え,ただ手近の情報を受け取っているだけでは,自分にとってもっとも「有用」な情報に出会うことができなくなっているといえます。
「ほしい情報が見つからない」「時間がかかる」「インターネットなんてニアミスの情報ばっかり」「どうやって探せばいいのかわからなくてコンピュータの前で固まってしまう」というのは,コンピュータ技術(コンピュータを操作する能力:コンピュータ・リテラシー)の問題というよりは,情報リテラシーが低いからかもしれません。今やコンピュータを開けて,ほしい情報を獲得することは,情報リテラシーという「能力」の1つだとされています。実際,大学教育の場でも,「コンピュータ実習」といった情報機器操作のハウツーの授業から,より包括的なリテラシー教育へと移行してきました。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.