特集 インターネットが助産を変える
自分のケアに責任をもつためのインターネット文献検索
芦田 千恵美
1
,
五十嵐 稔子
2
1大谷助産院
2京都府立医科大学看護学科
pp.373-378
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100517
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自己責任のあるケア
臨床で働いていると時として自分の行なっているケアが対象者にとって本当に適したものなのか,あるいは有効なのか,少なくとも害はないのか,考えさせられることがある。そんな時,仲間はどのような打開策をとっているのだろう。先輩たちはこうやってきた。〇〇先生がこう言っていた。以前にこうしたらうまくいった,だからこれでいい。そのような思考プロセスが未だにまかりとおっているのが実際の臨床現場ではないだろうか。
科学としての知よりも経験知に重きが置かれている。それはある意味では仕方がないことかもしれない。なぜなら科学は現状ではあまたの事象のほんの一部を証明してくれるに過ぎないし,経験知の中に潜む「科学」の法則を私たちはまだ探り当てていないだけ,と解釈することも可能である。
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