連載 とらうべ
日本の国際児のためのプロ・ボノ養育費プログラム
アネット・M・エディーキャラゲイン
1
1イーシー外国法事務弁護士事務所
pp.181
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100476
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- 文献概要
米軍が日本に駐留している関係から,日米間で子供の養育費をめぐって争われるケースは珍しくなくなってきている。日本在勤の外国人男性と沖縄の女性との間で子供がたくさん誕生しているが,こうした国際児の父親はたいてい日本を離れるとそれきりとなる。母親は1人で子供の面倒を見,養育費も背負わなければならない。
日本在住の配偶者または子供がアメリカ在住の配偶者または親に生活費や養育費を請求するという,国際結婚の扶養手当をめぐるケースは,以前はだれも取り組み方がわからなかったためになかなか取り上げられずにきた。そこで,私は外国人弁護士として,国際児がアメリカ在住のアメリカ人の父親から養育費を受け取れるようにする方法を探ろうと,約8年前に沖縄にやってきた。そして宜野湾市にイーシー外国法事務弁護士事務所を開き「プロ・ボノ養育費プログラム」を創設した。
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