連載 りれー随筆・218
手
足立 裕子
1
1助産師(三重県)
pp.174-175
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100475
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手のありがたさ
私はバレーボールが好きです。中学,高校とバレー部に所属していました。運動神経がずば抜けているわけでもなく,足が早いわけでもないのですが,机の上の学習よりも体を動かす方が私の性分に合っていました。しかし,進学,就職,帰郷,長期研修,結婚,妊娠,出産と,常にバレーボールができる状態にはありませんでしたが,気がつくとバレーボールのできる場所を求めていました。今は長男が小学校入学と同時に入部したPTAバレー(現在は同好会)で,水曜日と土曜日の週2回,汗を流しています。
さて,昨年の8月も終わりという頃,私はバレーボールの練習中に左橈骨を骨折してしまいました。一瞬の出来事に動揺はしましたが,痛みが増してきて,手も動かなくなったので心の中では,「骨が折れていなければ良いけど,折れているのだろうな……」と事実を受けとめるように努めました。練習の翌日,私は整形外科を受診し,ギプス固定をしてもらいました。
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