特集 スポーツ診療と画像診断
手・手関節
林 大地
1
1米国Tufts大学医学部放射線医学講座
キーワード:
手関節靱帯損傷
,
三角線維軟骨複合体
,
腱鞘炎
Keyword:
手関節靱帯損傷
,
三角線維軟骨複合体
,
腱鞘炎
pp.1051-1058
発行日 2024年8月25日
Published Date 2024/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005649
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● 急性のスポーツ関連手関節外傷において,放射線科医は骨折,靱帯損傷(舟状月状骨靱帯,月状三角骨靱帯),三角線維軟骨複合体の断裂に精通している必要がある.コンタクトスポーツで手関節に直接打撃を受けることや高速での転倒が,最も一般的な機序である.
● 尺側の痛みに関連するオーバーユースによる損傷には,主に尺側手根伸筋腱および尺側手根屈筋腱の障害が含まれる.手関節の回旋や尺側位となる反復運動を伴うスポーツ(例:ゴルフ,テニス,器械体操)を行うアスリートは,これらの損傷を受けやすい.
● 橈側の痛みに関連するオーバーユースによる損傷には,de Quervain病が含まれ,強いグリップを必要とするスポーツ(例:ゴルフ,テニス)でよくみられる.腱交差症候群は,手関節部の反復的な伸展を伴うスポーツ(例:ボート競技,テニス,重量挙げ)でみられる.
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