クローズアップ
助産師として救急救命士の卵たちに伝えたいこと
髙島 葉子
1
1フリー助産師
pp.781,832-838
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100279
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
保健師助産師保健師法・第30条では「助産師でない者は,第3条に規定する業をしてはならない。ただし,医師法(昭和23年法律第201号)の規定に基づいて行なう場合は,この限りではない」と規定され,助産師業の制限がなされています。したがって,助産師と医師以外に助産行為を行なえる専門職はいない。そのように認識していた私に,平成15年,知人の新潟医療技術専門学校救急救命士科の教員から,「分娩介助は助産師さんに教えてもらうのが一番」という理由で,「妊娠後期における救急要請(とくに分娩)時の対応について」,演習も含めての講義依頼がありました。
救急救命士の養成校では,助産師である私に何を求めているのかわからず,とまどいの気持ちがありましたが,助産師の仕事を広く理解していただけるチャンスとして,依頼を引き受けることにしました。 助産師として,「救急救命士の卵たちに何を伝えたいのか,何を伝えたら良いのか」,試行錯誤しながら指導案を作成し,2人の仲間(診療所勤務・日本助産師会会員)と共に実施して今年で3年目を迎えました。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.