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産後うつ病予防プログラムを実践中
門脇 文子
1
1三重大学医学部附属病院周産母子センター母性棟
pp.546-547
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100230
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グループセッションについてのアドバイス
2005年2月16日,東京・田町において,アメリカ・ブラウン大学のDr. Caron Zlotnickを迎え,産後うつ病の予防を目標にした妊娠期間中のグループセッションに関する講習会が行なわれた。この講習会は,熊本大学大学院臨床行動科学(こころの診療科)北村俊則教授の企画で,母子愛育会の外国人研究者招聘事業の申請が採択され,厚生労働省厚生労働科学研究費補助金・子ども家庭総合研究事業「周産期母子精神保健ケアの方策と効果判定に関する研究」に参加している助産師を対象として,17日は仙台,23日は熊本の3会場で開催されオープン参加者も多数参加した。
今回の講習会に参加している助産師は,Dr. Zlotnickの開発した「産後うつ病予防プログラム」マニュアルの翻訳されたものを使用しており,講習会の内容はそれに対応したもので,北村先生の同時通訳によって進められた。なぜうつ病の予防が必要か,産後うつ病の影響,予防に理想的な時期,妊婦を対象とした対人関係療法に依拠した予防的介入,心理教育,助産師のための課題についてのレクチャー,さらに,グループセッションの実践場面で起こりうる問題を想定した質疑・応答もあった。それぞれの施設で実践している助産師にとって,マニュアルを開発した本人から直接話を聞ける有意義な講習会であった。
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