FOCUS
アレルギー疾患の「保健指導」を推進する—アレルギーを考える母の会の取り組み
長岡 徹
1
,
園部 まり子
1
,
福家 辰樹
2
1NPO法人アレルギーを考える母の会
2国立成育医療研究センターアレルギーセンター・総合アレルギー科
pp.406-411
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664202102
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アレルギーの発症予防は生活に身近な取り組み
アレルギー疾患の発症予防に資する乳幼児期の「保健指導」の推進が求められている。背景には、近年のエビデンスの集積により一定程度発症予防が可能になってきたこと、そのためには子育て中の保護者の取り組みが大切だと分かってきたことがある。
例えば「妊娠中、授乳中に食物を除去しても食物アレルギーの発症は予防できない」「食物摂取を遅らせることは、かえって食物アレルギーを発症させやすくする」「乳児期のアトピー性皮膚炎や痒い湿疹が食物アレルギー発症のリスクとなる」などが分かっている。
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