書評
『保健活動で使える! ナッジ—押さえておくべき基本と実践例』
近藤 尚己
1
1京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻
pp.509
発行日 2023年12月10日
Published Date 2023/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664202007
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健康日本21(第3次)では「自然に健康になれる環境づくりの取り組みを実施し、健康に関心の薄い者を含む幅広い対象に向けた健康づくりを推進する」ことが確認された。この「自然に健康になれる環境づくり」に必須の知識と技術が「ナッジ」と言っていいだろう。
今やビジネスも行政の現場も「ナッジ祭り」の様相を呈しているので、今更「ナッジとは」と解説する必要はないかもしれない。とはいえ、日々の活動の中で「ナッジを十分に活用できています!」と胸を張って答えられる人はどのくらいいるだろうか。また、「EASTやMINDSPACEの意味、ばっちりです!」「健診受診勧奨や効果的な特定保健指導での活用法の事例を知ってます!」と言える人はどれくらいいるだろうか。
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