活動報告
地域包括支援センター保健師職交流会の成果と課題
岡野 明美
1
,
古賀 佳代子
2
,
保母 恵
3
,
永井 潤子
4
,
曽我 智子
5
,
藤本 公恵
6
,
小林 奈緒子
7
,
森永 朗子
8
,
志村 いずみ
9
1大阪公立大学大学院看護学研究科
2福岡大学医学部看護学科
3国際医療福祉大学小田原保健医療学部
4国立市健康福祉部健康まちづくり戦略室保健センター
5泉大津市社会福祉協議会
6木津川市地域包括支援センター木津東
7上越市役所
8久留米大学医学部看護学科
9医療法人徳洲会四條畷介護支援センター
pp.484-491
発行日 2023年12月10日
Published Date 2023/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664202004
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交流会活動発足のきっかけ
地域包括支援センターの現状
地域包括支援センター(以下、包括)は、2006(平成18)年4月に創設された高齢者の総合相談、権利擁護、介護予防ケアマネジメント等を担う中核機関である。2022(令和4)年4月末で全国5404箇所に設置1)され、設置体制は、市町村が運営する直営型と民間法人に業務委託する委託型がある。その割合は、直営型20%、委託型80%1)で年々委託型が増えている。
職員は、保健師等(保健師と看護師)、社会福祉士等、主任介護支援専門員(以下、主任ケアマネ)等の3職種の配置が義務付けられている。1施設における平均配置人数は、保健師等1.7人、社会福祉士1.9人、主任ケアマネ1.5人2)である。保健師等は介護予防ケアマネジメント業務において、他の職員に適切な助言が行えるよう常に専門性を高める3)と創設当時は述べられていたが、現在では、3職種がそれぞれの専門性を活かしたチームアプローチによって業務を効果的に行う4)というように、チームアプローチが強調されるようになった。
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