連載 ここがポイント!アレルギーの「保健指導」・4
母子保健事業におけるアレルギーの保健指導の実践方法
古川 真弓
1
1さいわいこどもクリニック
pp.324-331
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201857
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はじめに
乳児健診ではしばしば保護者からスキンケアや離乳食について相談を受ける。その内容は、清潔ケアとしてのスキンケアや一般的な離乳食の進め方に関する相談から、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの疾患を背景としたものまで多岐にわたる。
これらの健診や両親学級などの機会を利用してインターネットなどの情報に惑わされて過度な不安に陥らないように、保護者に各疾患の予防方法、自然歴*や標準的な治療などの正しい情報を伝えたり必要に応じて受診を勧めたりすることは、アレルギー疾患の重症化や発症を予防する上で非常に重要である。
本稿では、アレルギー保健指導の実態に関するアンケート調査の結果を紹介し、アトピー性皮膚炎(乳児湿疹を含む)と食物アレルギーを中心に、各月齢における保健指導を実践する際のポイントについて概説する。
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