連載 ニュースウォーク・266
新しい文化が待ち遠しい—新型コロナ禍の後に
白井 正夫
pp.602-603
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201467
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「年寄りであることを自覚して,日々刻々,検温にこれ努めています」。時候の挨拶にこう書いたら,「実は,私も……」と返事が届き,思わずほくそ笑んだ。新型コロナの禍中で巣ごもりの身には,「検温」は欠かせない日課になった。
わが家で朝と夜の検温を始めたのは3月17日からである。発熱等の風邪症状はなくても,厚生労働大臣の言いつけを守って細君が記録を取っている。私の平熱は36.5℃らしい。それが測るたびに,上がった,下がったの騒ぎである。一喜一憂するのは体温と「37.5℃」との遠近である。
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