調査報告
定年退職期にある男性の地域活動に対する態度とその関連要因
吉野 純子
1
1東海大学医学部看護学科
pp.60-66
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201349
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緒言
定年退職は,人生後期における大きな生活の転換をもたらすライフイベントである。特に労働を重要な役割としている男性にとっては,それまでの企業・職域指向型の生活から,家族・地域指向型の生活へと,生活構造を大きく変容させることになる。
高齢者人口が増加の一途をたどるわが国において,高齢者,特に男性高齢者の社会的孤立の問題が現在大きな社会問題となってきている1)。同時に,元気な退職者が長い退職後の日々をいかに自立して健康に過ごしていくか,また地域での生活と疎遠であった彼らを地域がどのように受け止めていくかということは,地方自治体にとって大きな課題となっている2)。
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