連載 ニュースウォーク・252
あれから8年,「原発」は語ることを止めない
白井 正夫
pp.452-453
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201197
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ふるさとリポーターが映画「盆唄」(中江裕司監督)について一生懸命に話していた。東日本大震災から8年になる3月11日,早朝のNHKラジオ。声の主は映画の舞台,福島県相馬地方の女性だった。
映画は,双葉町の盆踊りで囃される伝統的な「双葉盆唄」をめぐる作品で,2月に公開された。未曾有の事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所のお膝元,双葉町は未だほぼ全域が「帰宅困難区域」で町民は全国に散り散り。このままでは先祖伝来の盆唄も消滅する。避難先から立ち上がった太鼓の名手を追ったドキュメンタリーだ。
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