連載 [事例集]新しい健康日本21へのヒント・28
「スナックママさんゲートキーパー養成事業」を通した社会環境の改善につながる保健活動―長崎県県央保健所における自殺対策の取り組み
濵田 由香里
1
,
近藤 克則
2
1長崎県立大学シーボルト校看護栄養学部看護学科
2千葉大学予防医学センター環境健康学研究部門
pp.408-414
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200441
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はじめに
2006(平成18)年に自殺対策基本法が成立し,翌2007(平成19)年6月には自殺総合対策大綱が制定された。行政と民間が連携しながら,地域におけるさまざまな自殺対策の取り組みが展開されている。1998(平成10)年以降,わが国の自殺者数は3万人を超える高止まりの状態が続いていたが,2012(平成24)年には15年ぶりに3万人を下回った。しかしながら,長崎県における自殺率は近年減少傾向を示しながらも依然として高い状況が続いており,包括的な自殺対策の継続が必要とされている。
本稿では,長崎県県央保健所における自殺対策の取り組みの経緯とその活動の一部について報告する。
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