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中学生と赤ちゃんふれあい交流事業の成果―塩竈市の取り組みから/赤ちゃんに触れ,命の重さを感じる―塩竈市が取り組む「中学生と赤ちゃんふれあい交流事業」
鈴木 静子
1
,
太田 有紀
1
,
大泉 絵里子
1
,
林﨑 智子
2
,
須藤 瞳
1
,
千葉 亜也美
1
,
鈴木 菜美
1
,
髙橋 千晶
3
1塩竈市健康福祉部健康推進課
2盛岡市保健福祉部長寿社会課
3塩竈市健康福祉部長寿社会課
pp.987-989,1032-1035
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200331
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塩竈市の概況
塩竈市(以下,本市)は宮城県のほぼ中央,仙台市と日本三景で知られる松島との間に位置しています(図1)。「奥州一の宮鹽竈神社」の門前町として,また港町として栄えてきました。「日本有数の生鮮マグロの水揚げ港」として港町独特の食文化が作られ,1km2当たりの寿司店の数は全国有数,水産加工業も盛んです。八百八島といわれる松島の島々のうち半分以上は塩竈市の行政区にあります。特別名勝松島湾内の浦戸諸島4島は有人島です。
保健師は保健センターに11名(母子担当8名,成人担当3名)配置され,母子から成人・精神まで保健部門を担当しています(表1)。
宮城県塩竈市は,10代の出産・中絶数が県内で高い数値を示していたことなどに危機感をもち,中学3年生を対象とした「中学生と赤ちゃんふれあい交流事業」を企画・実施。赤ちゃんとの触れ合いなどを通じ,命の尊さや親への感謝に気づき,自己肯定感を向上させるという効果をもたらした。学校と連携して保健事業を行うことが難しいと言われている現在において,地域全体で推進する塩竈市の取り組みは注目に値する。
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