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働く世代へ向けた運動習慣を身に付けるウォーキングイベント―「KOBE歩KING決定戦!」の取り組み/働く世代に運動習慣を!―神戸市が取り組む「KOBE歩KING決定戦!」
楠原 千絵
1
,
丸山 佳子
1
,
西山 順子
2
,
赤池 克史
2
,
高梨 弘美
2
1神戸市保健福祉局地域保健課
2神戸市保健福祉局健康づくり支援課
pp.643-645,684-690
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200231
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神戸市の概要
神戸市(以下,本市)は,人口約155万人,年間出生数約1万2000人・死亡数約1万5000人,高齢化率25.1%の政令指定都市で,9つの行政区をもっている(図1)。
市内における15歳以上の人口は約135万人であり,そのうち有業者は約72万人である。有業者のうち,正規職員・従業員は約37万人,非正規の職員・従業員は約25万人である。産業別の従事者人口は「卸売業,小売業」「製造業」「医療,福祉」の順に多い1)。
本市地域保健課では,地域保健と職域保健の連携を推進するため,2006(平成18)年度から「神戸市地域・職域保健ネットワーク懇話会」(以下,懇話会),2013(平成25)年度から実務担当者を対象とした「神戸市地域・職域保健に関する実務者会」を開催している。
神戸市は働く世代の運動不足に着目し,「KOBE歩KING決定戦!」を企画・開催した。職場仲間4〜5人でチームをつくり,6か月間の平均歩数を競う本事業は,参加者の運動習慣化という効果をもたらした。「チーム制」や「ランキング表示」などを用い,参加者の高い動機づけを保った工夫には,介入が難しいとされる働く世代の健康対策へのヒントが詰まっている。
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