連載 健康課題としての放射線防護 保健師による実際的な活動モデルに向けて・2
自治体保健師が抱える住民支援の困難と,そこから見えてきた課題
川崎 千恵
1
,
小野 若菜子
2
,
小西 恵美子
3
1国立保健医療科学院
2聖路加国際大学
3鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
pp.538-541
発行日 2014年6月10日
Published Date 2014/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102448
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連載第1回では,原子力災害に対する保健師の活動や,私たち研究班*1が自治体保健師と協働で取り組んでいる,放射線防護文化形成*2のための協働実践研究活動の概要について報告した。
私たちは,福島県A市保健師を対象として,2012(平成24)年度に開催した,放射線防護についての2回の研修会(表)の参加者計44人に,自記式質問紙調査とグループインタビューを行った。連載第2回ではこの結果にもとづき,原子力災害影響下の自治体保健師が目の当たりにしてきた住民の姿や,活動において抱える困難,そして原子力災害後,住民支援を行う保健師に必要と考えられたものについて報告したい。
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