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―『「動かない」と人は病む』生活不活発病とは何か―「動けないのは動かないから」厳しくもやさしく語る臨床医のメッセージ
坂元 昇
1
1川崎市健康福祉局
pp.743
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102235
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著者の大川弥生先生とは8年前に厚生労働省の「介護予防継続的評価分析等検討会」の席上で初めてご一緒した。そのとき自治体代表として出席していた浅学な私は「生活不活発病」という言葉を初めて知るに至った。「廃用症候群」という言葉を地域の健康づくり教室など一般市民の前で使うことになんとなくためらいを感じていた私にとって,まさにこれだという言葉であった。会議での先生の論旨は常に明快であり,その学識の深さには驚きとともに,やがて先生の話を聞くことがこの会議への出席目的となっていた。
今回の東日本大震災への支援会議「災害支援パブリックヘルスフォーラム」の席上,再び先生とご一緒し,長年にわたる臨床経験や研究成果を被災者支援のために全力投入されている姿にまた感銘を覚えたのである。つまり,本書は先生が患者に対して常に“一生懸命”であることによる成果である。
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