TOPICS
「新人看護職員研修に関する検討会報告書」および「ガイドライン―保健師編」について
長谷川 洋子
1
,
藤井 誠
2
1厚生労働省医政局看護課
2厚生労働省健康局総務課保健指導室
pp.524-530
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101624
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
今後,さらに少子高齢社会が進む日本にとって,看護職員の量と質の確保は,国民への医療提供体制を整備するうえで非常に重要な課題である。厚生労働省では,これまでも看護職員確保対策として,資質の向上,養成力の確保,離職の防止・復職支援などを行い,保健師についても,地域保健総合推進事業などで地域保健従事者の資質の向上の検討がされてきたところである。そして,新人看護職員研修に対する取り組みは,新人看護職員としての基礎を築く重要な時期に行われている重要な研修である。
新人看護職員研修を推進する具体的な方策として,2010(平成22)年度より「新人看護職員研修ガイドライン」(以下,「ガイドライン」)の普及を図ってきたが,今般,新人保健師に対応した「新人看護職員研修ガイドライン―保健師編」(以下,「ガイドライン―保健師編」)を追加した。これは,重要性が増大している保健師活動の担い手となる新人保健師が基本的な実践能力を獲得するため,新人保健師を迎える行政,産業,医療等の機関(以下,所属機関)のすべてにおいて研修を実施することができるよう体制の整備をめざし,保健師業務に焦点をあててまとめたものである。
本稿では,「新人看護職員研修に関する検討会報告書」および「ガイドライン―保健師編」について説明する。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.