連載 ニュースウォーク・143
「看護の質」にかかわる2つの動き
白井 正夫
1
1元朝日新聞
pp.152-153
発行日 2010年2月10日
Published Date 2010/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101338
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4人の看護師さんのほほ笑みは素敵だった。こんな方々にケアしてもらえるなら,病気の辛さの半分くらいは忘れることができそうだ。「白衣の天使がふわふわ降りてくるんだよ…」。天才アラーキーの早口はとまらない。
昨年12月,たまたま見たNHKテレビ,午後の人気番組「スタジオパーク」のゲストは写真家,荒木経惟。前立腺がんの手術を大学病院で受けた話を面白おかしく語り,病室で撮った写真を見せた。手術前の剃毛でカミソリを手にした看護師さん,チューブを持つ看護師さん。ベッドに寝ながらカメラを向けたから,ほほ笑みが天から降りそそぐ構図である。天才の口から「天使」がほとばしるのも,さもありなんと思う。
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