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ブラジルの医療保健システムと母子保健事情―サンパウロ視察報告
植村 直子
1
,
畑下 博世
1
,
金城 八津子
1
,
上野 善子
1
1滋賀医科大学医学部看護学科地域生活看護学講座
pp.1032-1035
発行日 2009年12月10日
Published Date 2009/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101306
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はじめに
2008年末時点における在日外国人登録者数は過去最高の約220万人で,そのうちブラジル人は中国,韓国・朝鮮に次いで3番目に多く,約31万人となっています1)。
私たちが活動する滋賀県においても工場地帯を中心に約1万4000人2)のブラジル人が在住し,ブラジル人への支援は医療保健関係者にとって身近なテーマとなっています。現在,私たちはブラジル人女性,とくにブラジル人妊産婦の支援に取り組んでいます。
このたび,2009年7月20~29日の日程でブラジルのサンパウロへ視察に2名が行ってきました。そのなかで,産科クリニックや総合病院,サンパウロ大学看護学部の先生方やスタッフの方からブラジルの医療保健システムや母子保健事情について説明を受けました。そこで今回の視察で得た情報のなかから,ブラジルの医療保健と母子保健についてご紹介したいと思います。
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