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「自分生活,笑顔暮らし」不安でも助けてくれる人がいるよ―広島県西部東保健所の精神障害者地域移行支援事業/地域にひらかれて精神障害者が存在するために―地域移行支援事業による地域ケアシステムの再構築
桐山 美紀子
1
,
清本 久子
1
,
亀井 典子
1
,
武田 智子
1
,
吉弘 哲治
1
,
桑原 智洋
1
,
中 保子
1
1広島県西部東保健所
pp.613-615,658-661
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101243
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西部東保健所は「走りながら考える」を合言葉に,精神障害者が安心して地域で暮らすための支援に日々励んでいる。当事者や多様な関係者を巻き込んだビデオ制作や院内茶話会などのユニークな事業を通して,28年間入院していた対象者を含む数人が退院した。「させる」のではない,当事者の力を引き出す事業の秘密とは。
西部東保健所の概況
広島県西部東保健所管内(2009年度に東広島地域保健所から名称変更)は広島県の中央に位置し,東広島市,竹原市,大崎上島町の2市1町を管轄しています。北は山間部で賀茂台地,南は風光明媚な瀬戸内海島しょ部からなる緑豊かな地域です。なかでも東広島市は教育・国際学術研究都市であり,若者が多く,活気にあふれています。
管内には精神科病院が5か所,地域生活支援センターが2か所あります。東広島市は医療機関や諸サービスが充実している反面,離島の大崎上島町は障害福祉サービス事業所のみで,精神科への通院手段は船舶のみに限られています。
当保健所では業務分担制を実施しており,2009(平成21)年6月1日現在,保健師9名,うち精神保健福祉担当保健師は3名で,事務職員2名とチームを組み,それぞれの事業を推進しています。
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