活動報告
西多摩保健所における精神障害者社会適応訓練事業の取り組み
伊東 由賀
1,2
,
大野 順子
1
,
仲田 秀子
1
,
水口 春美
1,3
,
松島 郁子
1,4
1東京都西多摩保健所
2現 東京都多摩立川保健所
3現 東京都南多摩保健所
4現 東京都多摩小平保健所
pp.824-829
発行日 2008年9月10日
Published Date 2008/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101061
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はじめに
精神障害者対策は,精神障害者の社会復帰を促進する方向で進められてきた。2005年に成立した障害者自立支援法でも,退院促進,就労支援は地域で生活する精神障害者対策の柱である。保健師は精神障害者に対し,受診,入院,退院の支援から社会復帰施策に結びつけ,生活の安定を図りながら就労の相談を受けている。
就労支援は,地域の精神保健活動と労働分野との連携,関係機関との連携と個別の継続支援が必要である。東京都西多摩保健所では,広域で社会資源が少ないという地域特性から保健師が社会復帰の相談として就労の相談を受けることが多く,通所授産施設,共同作業所への通所の支援や東京都の社会適応訓練事業を活用し,障害者の社会復帰を進めてきた。
本稿では社会適応訓練事業を中心とした保健師の就労支援の取り組みについて報告する。
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