活動報告
精神保健福祉相談を4年間担当して―他職種・市役所内の連携の重要性
松本 昌子
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1前福生市福祉部社会福祉課・現金沢医科大学看護学部地域看護学
pp.456-461
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100990
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はじめに
2002(平成14)年4月から通院医療費公費負担制度の受付事務などが,2003年4月からは精神保健福祉相談の窓口が市町村に移譲され,福生市でも2002年から精神保健福祉相談専門として保健師が1名福祉分野に配置されることとなった。
移譲前にも精神保健関係の相談は保健センターへもち込まれており,担当地区の保健師が対応していた。住民からの相談はどんな内容も受け止め,一緒に専門の機関を探し,そこにつながるまで関わった。この次は自分で動ける力を育むこと,そして必要なときにはまた保健師に相談しようと思ってもらえるように関わることを私たちは大切にしてきた。精神保健相談を希望して来所する住民は少なく,保健センターのほうが相談しやすいのではないかと心配されるなか,業務はスタートした。
本稿では,筆者が4年間担当した精神保健福祉相談の傾向を分析し,市町村の福祉部門における保健師の役割について考察したので報告する。
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