連載 助産婦学生の実習指導・2
教師講評
母性保健指導担当から,他
荒川 文子
pp.39-41
発行日 1971年6月1日
Published Date 1971/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204150
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混合病棟に褥婦を収容する事の是非は,細菌感染とか,新生児がいるための病棟内の混らん(泣く事など)などで決定しそれは主に病院側の要求にすぎなかったが,この発表は,混合病棟で産褥期を送った褥婦の心理的変化をとらえて,何故妊産婦は健康病棟で過ごさねばならないかを考察していて興味深い。
このケースの場合は,たまたま混合病棟に入院してケース自身も老えてもみなかった様な問題も多くあったろうと思うが,スタッフの褥婦に接する時間が,1日12分ではとても褥婦の心理面までも洞察する事はできないであろう。現在の妊産婦に対する病院のあり方を考えさせられる。このことから,われわれ助産婦が病院内で褥婦にどのような働きかけをする必要があるのか知る事ができた。
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