連載 BOOKS
―Q&A 子ども虐待問題を知るための基礎知識―子ども虐待に対応する人さまざまな疑問に答える一冊
山田 和子
1
1国立保健医療科学院公衆衛生看護部
pp.614
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100512
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
2000年は,「児童虐待防止等に関する法律」が施行されるとともに,地域保健においても,「健やか親子21」検討会報告で初めて子ども虐待対策が母子保健の主要業務の1つと明確に位置づけられた年であった。それから3年以上たち,地域保健での取り組みも徐々に充実してきているが,子ども虐待対策を行うにあたって,保健師の不安や悩みを各地で聞くことが多い。
地域保健へは,予防・早期発見・在宅での支援など幅広い役割が求められているが,支援方法については,確立した方法があるわけではなく,各地域で試行錯誤しながら支援を行っているのが現状ではないだろうか。それだけに保健師の不安や悩みは大きいと思われる。さらに,そういった不安や悩みは初めて虐待に取り組む保健師も,あるいは経験を積み重ねてきた保健師も,内容は異なるがさまざまな形で抱えている。そのようなときに,本書を読むと実践のヒントが得られるのではないか。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.