連載 いま,ほんとうに必要な育児支援とは何か? 「大阪レポート」から23年目の調査が描くもの・6
日本の子育て現場の大きな変貌を映し出す「兵庫レポート」
原田 正文
1,2
1大阪人間科学大学社会福祉学科
2こころの子育てインターねっと関西
pp.600-605
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100509
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ここまでの5回では,とくに説明することなく「大阪レポート」(1980年)1,2)と「兵庫レポート」(2003年)の結果の差異は,23年という年月の差であるという前提で話を進めてきました。しかし,読者のみなさんのなかには,きっと「地域差もあるのではないか」という疑問をもった方もいらっしゃると思います。
そこで今回は,「大阪レポート」と「兵庫レポート」の結果の違いは,地域差によるものか,それとも時代の変化によるものか,という疑問に答えるデータを紹介します。結論から先にいうと,地域差ではなく日本社会のここ23年間の急激な変化によるものです。これを説明する今回の内容は,結果として,これまでの連載内容を復習することにもなります。
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